地域にとって、一番の拠り所を目指して。
本人も親も、みんなが幸せな関係性へ。

私が当施設を創業したのは、この業界に入りさまざまな施設で働く中で、”自分の親や子どもなど、大切な家族を安心して預けられる施設がない”と感じたことがきっかけでした。特に、障害のある方を対象としたグループホームには、ただケアを提供するだけではない責任があります。入居者の方々の親はいずれ先立つので、彼らがその後も幸せに生きていくための支援が必要なんです。

”親と一緒に暮らすことこそが親子にとっての幸せである”と思われている方が多いですが、私は幸せの形はさまざまだと考えています。特に障害のある親と子の場合は、親が子どもの障害年金を頼りにして子どもを手放さないなど、依存関係にあるケースが多々あります。こんな関係性も、グループホームに入居いただくことで、改善していくことができます。

実際にあった事例として、かつては「家に帰りたくない」と言っていた息子さんが、グループホームでの日々を通じて、今では「週末に家族と会うのが楽しみ!」と言えるように変化したんです。私たちの支援を通じて、親と子どちらにとっても幸せな、家族の新しい形をつくっていくことができると確信しています。

施設を運営する上で大切にしていることは、「会計の透明性」と「スタッフの人間力を育むこと」です。

これまで私たちは、透明性を重視した経営を行うため、財務諸表を完全公開してきました。義務付けられていない時から行ってきた理由は、常に地域社会に対してオープンな姿勢で運営を続けたいという想いからです。経費の使い方ひとつをとっても議論を重ねた上で、ご理解と納得をいただく。こうして経営の透明性を保つことが、地域の皆さまに信頼いただく上でとても重要だと感じています。

また、私たちの仕事は、単に入居者の方々にケアを提供するということではなく、一人ひとりの個性を理解し、寄り添う姿勢が大切です。だからこそスタッフ達には、「”あなたと仕事がしたい”と言われる人間になりなさい」と伝え、日々成長できるように努めています。

障害を取り巻く環境については、グループホームの運営だけでは解決しきれない、根深い課題が山積みです。この課題を解決するため、「障害者を虐待から守る会」を立ち上げ、成年後見人も行っています。

息子さまや娘さまの障害について何か困ったことがあったら、専門家の方に依頼をする前に、ぜひ我々のような身近な事業所を頼ってみてください。私たちのこれまでの経験を活かして、全力でお力になります。身構えず、ぜひ気軽にご相談してください。